<< June 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | -
お馬鹿ですか? それとも純粋すぎますか?
朝八時過ぎ、北本駅に二人の男女が集まる。女性の方はめんめん(※1)といい、男性の方は射水(※2)といった。ふたりは温かい恰好をし、心なしか周囲の者より浮かれていた。

九時、二人を乗せた電車は東京が上野へ向かう。途中、二人は就職活動の話をするが、お互いに全く携わっていないことが発覚。射水は妙な連帯感を覚えるが、果たしてめんめんはどう思ったのだろう。

上野駅で二人は電車を乗り換える。次は山手線であるが、向かう所はひとつしかない。そう、秋葉原(※3)だ。

九時半。秋葉原ドン・キホーテ前に到着。すでに数十人の行列ができていた。彼らの目的は、言うまでもない、今を時めく秋葉原発の美少女軍団『AKB48』(※4)である。
二人もさっそく列に加わる。

十時台。前を並んでいた三人組の不良(※5)が始終立ったり座ったり歩きまわったりとせわしなかったので、二人は彼らに『落ち着き』とあだ名をつけた。「落ち着きがない」の略である。落ち着きは事あるごとに地面に唾を吐くのだが、地面は澱粉を含まないので、彼らのアミラーゼが日の目を見ることはなかった。
なお、落ち着きにはその後何度か遭遇するのだが、彼らは三人そろうと活発になり、一人になると静かになった。一人だけだとびっくりするほど大人しいのである。このあまりにも古典的な社会心理学的現象はめんめんがはじめに指摘し、以後、見事に当たり続けた。

十一時、早くから並んだ甲斐があって、二人は入場券(※6)の入手に成功する。
ドン・キホーテの八階がAKB48の空間になっていて、劇場の他にも彼女たちの写真や映像、商品、百回来た人の名前(※7)などが展示してある。

十一時半、射水の強い要望により、ドン・キホーテ二階にてお菓子を見て回る。ここで射水は「おでん缶」(※8)の存在をはじめて確かめる。予想していたものより質が高かったので、やや呆気に取られたようだ。
めんめんは「ゆうこりんのコスプレ衣装(警察官)」をずっと凝視していた。

十二時、二人は上野に向かい、アメヤ横町を歩いていた。講演は十九時から(※9)なので、これまた射水の要望によりアメヤ横町で買い物することになったのである。めんめんもご機嫌で「貝柱を買います!」とか言っている(※10)。

十二時二十五分、上野は、実に嫌な街である(※11)。

十二時半、屋台のような粗末なつくりの店で昼食をとる。めんめんはまぐろカニ丼を食べ、射水はサーモン焼きハラス丼を食べる。月並みな感想だが、安くてとても美味しかった。

十三時、二人は再びアメヤ横町を探索する。それぞれの買い物は以下のとおりである。
射水:黒と桃色の傘
めんめん:しらすぼし
めんめん:貝柱
射水:うまい棒(四十本)
射水:玉葱さん太郎(三十個)
めんめん:こんにゃくゼリー(五十本)
めんめん・射水:きなこ棒(割り勘)
射水:十円饅頭(ニ十個)
…まあ、食べ物ばかりである。買い歩いているうちに秋葉原へと戻る二人。

十四時半、秋葉原といえばオタクの楽園である。CD、DVD、ゲーム、マンガ、なんでもかんでも売っている大変に平和なこの町を、めんめんも射水もとても気に入っている。
大量のお菓子を抱えた二人はアニメイト(※12)に入り、各階を物色し始める。途中、「マリア様がみてる」(※13)の大きなポスターが貼ってあり、射水がどうしても欲しいと駄駄をこねるが、めんめんに軽く窘められる。
そんなめんめんはめんめんで、プリキュア(※14)のCDやDVDを熱心に見ていた。

十五時、射水は前から欲しいと思っていた、あるゲームの音楽集(※15)を見つけ、購入する。

十五時半、AKB、アメ横と並ぶ本日の三本行事のひとつ「メイド喫茶」に行く時がきた。以下の箇条書でお楽しみいたたきたい。
・ドン・キホーテの五階
・けっこう並んでいる
・「お帰りなさいませ」と言われる(※16)
・「お待たせしました、ニ名様でお待ちのめんめん様!」(※17)
・客層がばらついていて、少し安心する(※18)
・注文をする(※19)
・プリクラも注文する(※20)
・「今からお紅茶にミルクをお入れいたしますので、ちょうど良いタイミングで、そうですね〜、じゃあ【ニャン】って言ってください★」
・「ニャン★」
・魔法をかける(※21)
・美味しくケーキをいただく。
・プリクラを撮る(※22)
・「御主人様、お嬢様、もうそろそろお出かけの時間です」(※23)
・「行ってらっしゃいませ」と言われる。
・お土産を買う(※24)
・ついぞない満足感とともにお出かけする

十六時半、めんめんと射水の会話における概括:「四、五人で行くと一番盛り上がれるかもしれない。こつは、恥ずかしがらず、余計な偏見を捨て、眼前のものを素直に享受する態度を貫くことである。あと、可愛いものは可愛い。」

十七時、メイドに別れを告げた二人はケンタッキー・フライドチキンへ向かう。めんめん一押しの店で、とりあえずすいているらしい。実際行ってみてもすいていた。
二人は席につき(三階・全席禁煙)、鶏肉をつつきながら様ざまな話で盛り上がる。ねねちゃんが可愛かっただとか、秋葉原を生活の軸に据えようだとか、そんなロマンスなんていらない(※25)だとか、好きならば好きだと言おう(※26)だとか、そんな。

十八時半、一日のうち何度このドン・キホーテに入っただろうか。いよいよ、彼女たちに会えるのである。めんめんは落ち着いており、射水はそわそわしていた。
八階に上がる前に二人は二階に寄る。射水が「おでん缶を買いたい」と言い出したからだ。
八階は人で溢れかえっていた。あの「落ち着き」もいる。彼らは明らかに雰囲気にのまれ、怖じけている。ちなみに男女比は二十五対一くらいで、めんめんが目立っている(※27)。
番号順に並び、整理券が配られる。入場時の説明を聞く。入場は十人で分けた列ごとにくじ引きで行われる(※28)。
二人は意外と早く入場できた。めんめんは、かなり良いに席につけたと喜んでいた。柱の付近だと見にくいし、くじの順が遅いと立ち見になる。射水は、そういうのはマリア様のお導きであろうと感じた。日頃の行いが良かったということが示されたのである。
なお、射水は席に敷かれた座布団が低反発で心地が良いのにも気に入った。

十九時、開演。女の子たちが登場し、観客の一部は叫び出す。一番前の席の太ったおじさんは腕をブンブン振り回している。射水の隣の若者は手に汗を握っている。すなわち、ドン・キホーテの八階が臨界点に達しているのだ。こういうのはいくら語っても実際その場にいないと味わえない類のものである。
射水は以下の視点でAKB48を評価しようと考えていた。
11、可愛い子はいるか
12、誰が可愛いか
21、歌は素敵か
21、歌は上手か
31、おしゃべりは上手か
32、誰が売れそうか
4、誰が自分の好みか
詳しい評価については【注】の(※29)を参照されたい。
あっという間に時間が過ぎ、幕が閉じる。講演中は大音量だったために、外へ出たら聴力が低下していた。

二十一時、耳がだんだん聞こえるようになった頃、秋葉原駅にたどり着く。
しかし、なんとも密度の高い一日であった。二人は自然と、次はあいつも誘おう、あの子も呼ぼう、とかいった話をしていた。
少なくとも射水の日常には今後しっかりとAKB48(※30)が根付くであろう。

二十二時、北本到着。四半期に一度は秋葉原に行こうと言い交わし、二人は家へ帰る。

《了》
| - | comments(2) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
| - | - | -
コメント
北京にもあったらいいのにな。チャイナ服メイドカフェとか。
帰ってきたら連れてってください。さんにも。
| sabo | 2008/02/18 8:10 PM |
あけましておめでとうございます!
北京から帰ってきたら即連絡ください★こちらも即、企画いたします(めんめん、松井付きです)。

名人=胃を悪くする
| 鴻巣王 | 2008/02/21 2:26 PM |
コメントする











この記事のトラックバックURL
http://kotorigumi.jugem.jp/trackback/142